仕事は共有するもので、隠す価値はなんだろうか
自分の仕事を隠す価値が個人的にはよくわかっていないため、やっている内容ややり方を公開していない人をみると不思議だったりする。
一人しかできない仕事がある場合に企業がどういう対策をしてきたか、所属してきた会社ではあまり気にしている経営者はいなかったけど、不安ではないのだろうか。と気にしたことはある。
デメリット
- 自分にしかできない仕事と考え、自分の価値が高いと思う社員が出てくる。
- 共有されないため、休みの場合に仕事が回らないケースが発生する。
- 効率化できることでも内容がわからないため効率化の提案ができない。
- 間違っていてもフォローできない
- 退職することで会社がまわらなくなる(後継者問題)
- 人に仕事を任せる。ということが少なくなる(できないからやらせないが増える)
- 他の人が関わりたくなくなる
- 正しい評価がわからない
本当に他の人にできない仕事
- 共有してもできない場合はある
- 専門性が高い(価値が高い)
- かなり勉強が必要な仕事(法律や医療など)
現代ではシステムがカバーしてくれたり、簡単に相談できる環境があるためかなり少なくなっていると思う。
本当にあったケース
- 請求ミス → 請求ミスを隠す → 請求ミスを謝罪して再度請求するために変な行動をしている
- 簿記を理解していないため間違いがわからない
- 仕事が増え続け、忙しい。と言う → 増え続ける仕事に対して対策をしないためミスが増える → ミスをするたびに、多重チェックの工程が増える
- チェックしている人が悪いことになり、チェックする側が神経を使うことに
- 契約書の確認が優先されるため、確認側のスケジュールを無視して作業に割り込んでくる
- 請求処理のため間に合わないことが問題になる。そのため多数の人がギリギリにアサインされ、一時的に手作業をする → みんなで協力して完遂したことをえらいと思いこむ
- アサインした人に指示することで自分がえらいと思いこむ
- 役職が上の人と関わる機会が多くなるため、自分がえらいと思い込む
結果として、他の人が介入することになったときに内容が杜撰だったらしい。コードレビューも同じで人の目が入ることで緊張感や改善の工夫がはいると思っているので仕事でも活かせる環境を作りたいですね。
対策はどうする
経営の方針に透明性を持たせる必要があると思っている。
自分の仕事の領域について対応することは可能だが、他の人にも意識させるためには仕組み化するのが一番だと思っている。
透明性や共有に価値を感じている企業を実感する事例が書いてある本があったので、ぜひ読んでみてほしいです。

なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術
- 作者:小室 淑恵
- 発売日: 2008/12/30
- メディア: 単行本
人はそこまで馬鹿ではないということを理解していただけると取り組みも変わると思っています。