心理的安全性について考えてみた
「心理的安全性」
言葉は10年ぐらい前からかなり聞くようになり、いまではマネージャークラスの人は意識している人が大半だと思います。
書籍でもいろいろと説明されており、必要性や具体的なやり方など書かれています。
なぜいま心理的安全性について考えているか、意識していないだろうと思っていた人から「心理的安全性」という言葉が出たり、説明したことがある人から「なにその言葉」と言われてしまったり、意識する機会があったからです。
私自身は言葉で説明するのが苦手な方であり、説明する時には書籍をお薦めするようにしています。
心理的安全性
組織で「発言しやすい状態」が作れていることだと思います。
webで調べればいくらでも出てきます。
具体的な悪い状態
悪い状態の具体的な状況を色々と経験してきています。
■「会議での発言が全体的に少なくて困ってる」「みんな意見を言ってくれない」と言っていた取締役
会議で発言した際に、「わかってないね」と発言をしたり、問題点の指摘をすると給与が下がったり、会議で発言することがリスクになっている。自分から発言しないことが正解になり、会議は静かにしていることが正しい状態
■ 発言 = 仕事を振られる
建設的な意見を言いたくても、発言すると余裕があるとみなされ仕事を振られる。発言しないことが正解になる
■ 自分から行動する社員がいないと言っていた取締役
飲み会や食事会などを企画しても、「辞めてよね」と社員の行動を指摘。小さいことでも企画実行、自ら動いたことは推奨してもいいと思うが、取締役の人以外が企画すると中止されることが多い。結果として社員が隠れて行動するようになり、表立って行動はしなくなる
なにを言っても言いわけではない
当たり前だが悪口や傷付ける言葉を平気で言っていいわけではないです。
組織として発言しやすい状態が望ましいため、パワハラやモラハラがある状態では組織として心理的安全性はない状態と言えます。
一つの正解があるわけではないので、いろいろ試して問題改善していくことが必要だと思います。
「いいこと、悪いこと、どちらから報告しますか?」と聞いて「悪いこと」と答えられる組織になったらいいんじゃないでしょうか。